泌尿器がん
ペムブロリズマブによる術後療法が腎臓がんの再発を遅らせる
2021年9月7日
・術後の免疫療法薬投与により、再発リスクの高い腎臓がん患者の無病生存率が改善した。 ・ペムブロリズマブ(販売名:キイトルーダ)はプラセボと比べ再発または死亡のリスクを32%減少させることが、術後補助免疫療法を評価した第3相試験の中間結果で
FDAが尿路上皮がんの術後療法にニボルマブを承認
2021年8月31日
2021年8月19日、米国食品医薬品局(FDA)は、根治切除後に再発リスクが高い尿路上皮がん患者の術後療法として、ニボルマブ(販売名:オプジーボ、Bristol-Myers Squibb Co.社)を承認した。 今回の承認は、高リスクの尿路
FDAがVHL病に伴う腎細胞がん、神経血管芽腫、膵神経内分泌腫瘍にHIF阻害薬belzutifanを承認
2021年8月20日
2021年8月13日、米国食品医薬品局(FDA)は、フォンヒッペル・リンドウ病(VHL: von Hippel-Lindau)病に伴う治療が必要で即時の手術を必要としない腎細胞がん(RCC)、中枢神経系(CNS)血管芽細胞腫、膵神経内分泌腫
FDAが進行腎細胞がんにペムブロリズマブとレンバチニブの併用を承認
2021年8月11日
2021年8月10日、米国食品医薬品局(FDA)は、進行腎細胞がん(RCC)成人患者の一次治療として、ペムブロリズマブ(販売名:キイトルーダ、メルク社)とレンバチニブ(販売名:レンビマ、エーザイ社)の併用を承認した。 本療法の有効性は、一次
FDAが局所進行/転移性尿路上皮がんにエンホルツマブベドチンを承認
2021年7月16日
2021年7月9日、米国食品医薬品局(FDA)は、プログラム細胞死受容体-1(PD-1)またはプログラム細胞死リガンド(PD-L1)阻害薬およびプラチナ製剤を含む化学療法による治療歴を有する、またはシスプラチンを含む化学療法が不適応であり1
PSMA標的放射線療法は治療歴のある転移性去勢抵抗性前立腺がんに有効
2021年6月14日
米国臨床腫瘍学会(ASCO)の見解 「化学療法や標的抗アンドロゲン療法後に進行した転移性去勢抵抗性前立腺がんの患者にとって、この新規標的放射線療法は大きなニーズを満たす可能性があります。この治療法の成功で、従来のがん治療に代わる治療法の検討
術後ペムブロリズマブは特定の腎臓がんの無病生存期間を延長
2021年6月10日
米国臨床腫瘍学会(ASCO)の見解 「淡明細胞型腎細胞がん患者は手術をしても再発がしばしば起こり、再発した場合の治癒的治療選択肢は限られます。しかし、KEYNOE-564試験でぺムブロリズマブが効果を上げたことにより、まもなく、この患者さん
2021年ASCO年次総会(6月4-8日)注目のトップ演題
2021年5月27日
2021年米国臨床腫瘍学会(ASCO)年次総会の公式プレス向けプログラムで、前立腺がん、乳がん、肺がん、腎がんの治療、検診、予防、治療へのアクセス、免疫治療、プレシジョン医療などの進歩が紹介される。プレス向けプログラムに掲載される研究は、年
健康なライフスタイルが遺伝的リスクの高い男性の前立腺がん死亡を抑える可能性
2021年5月10日
4月10日~15日に開催された2021年AACR バーチャル年次総会第1週で発表された結果によると、前立腺がんを発症する遺伝的リスクが高い男性では、健康的なライフスタイルを維持していれば致命的な前立腺がんを発症しにくかった。 前立腺がんは、
FDAが進行尿路上皮がんにsacituzumab govitecanを迅速承認
2021年4月22日
2021年4月13日、米国食品医薬品局(FDA)は、プラチナ製剤を含む化学療法とプログラム細胞死タンパク質1(PD-1)またはプログラム細胞死リガンド 1(PD-L1)阻害薬の投与を受けたことのある局所進行性または転移性尿路上皮がん(mU
前立腺がんはホルモン療法後もグルタミン代謝スイッチを利用して増殖する
2021年4月19日
がんの燃料源を直接狙った新たな手法につながる発見 前立腺がんの細胞代謝に関する研究から、前立腺がんのホルモン療法がいずれは効かなくなる主な理由と、全く新しい治療法によりこの問題を回避する方法が、Duke Healthが主導する研究者チームに
循環腫瘍細胞(CTC)変異により、転移去勢抵抗性前立腺がん臨床転帰を予測
2021年4月16日
米国癌学会(AACR)のMolecular Cancer Research誌に発表された研究の結果、転移性去勢抵抗性前立腺がん(mCRPC)の患者において、循環腫瘍細胞(CTC)内のさまざまな遺伝子変化と、臨床転帰およびホルモン療法耐性との
分子標的治療薬カボザンチニブは希少腎がんの進行を抑制
2021年4月12日
乳頭状腎細胞がん(PRCC)という希少なタイプの腎臓がんの患者にとってこれまでで最も有効な治療選択肢が新しい研究により明らかになった。 体の他の部位に転移のある乳頭状腎細胞がん患者を対象として初めて完了することができた臨床試験において、標的
Decipher遺伝子検査が前立腺がんに対するホルモン療法の判断材料に
2021年4月8日
再発した前立腺がんが他の部位に広がる(転移する)可能性を遺伝子検査によって正しく予測できることが、大規模な研究で確認された。この検査は、前立腺がん患者とその主治医が最も適切な治療法を選択するのに役立つ可能性があると研究者らは結論づけている。
腎臓がん免疫機構の解明(2)
2021年4月1日
腎臓がん免疫機構の解明(1)続き― 免疫機能不全回路を断ち切る新たな治療標的を発見 一つ目の研究では、腫瘍とそれに隣接する非腫瘍組織から採取した164,722個の細胞を対象として単一細胞RNAシーケンシングと単一細胞T細胞受容体シーケンシン
腎臓がん免疫機構の解明(1)
2021年4月1日
新たな免疫療法や標的を特定するため、腎腫瘍の単一細胞(シングルセル)解析に焦点を当てた二つの研究論文 過去20年間で、免疫療法は、進行腎がんに対する主要な治療法となってきた。現在、この治療法は標準治療の一部となってるが、すべての患者に効果が
FDAが再発/難治性進行腎細胞がんにチボザニブを承認
2021年3月16日
2021年3月10日、米国食品医薬品局(FDA)は、2種類以上の全身療法後の再発/難治性進行腎細胞がん(RCC)の成人患者に対し、キナーゼ阻害剤であるチボザニブ(販売名:Fotivda、AVEO Pharmaceuticals, Inc.社
免疫療法薬ニボルマブはハイリスク尿路上皮がんの無病生存期間を倍増させる
2021年3月15日
米国臨床腫瘍学会(ASCO)の見解 「筋層浸潤尿路上皮がんは、現在の標準治療である外科手術を行っても術前化学療法の有無にかかわらず再発リスクが高いがんです。これらの新しい知見は、再発リスクが最も高い患者では手術後に免疫療法を行うことにより、
前立腺特異抗原(PSA)検査
2021年3月13日
本ページでは、以下の質問に回答します。 ・ PSA検査とは何ですか? ・ PSA検査は前立腺がん検診として推奨されていますか? ・ PSA検査の正常な結果とは何ですか? ・ 検診でPSA値が上昇している場合はどうなりますか? ・ 前立腺がん
米国でPSA検診の減少後、転移性前立腺がんの診断が増加
2021年3月2日
米国臨床腫瘍学会(ASCO)の見解 「PSA検診の減少は、転移性前立腺がんの男性の増加という代償を伴うかもしれないことをこの研究は示唆しています。患者さんは、最も良いアプローチを決めるためにPSA検診の危険性と利益について主治医と相談するべ
レルゴリクス承認で変わる進行性前立腺がん治療
2021年2月24日
米国食品医薬品局(FDA)に承認された新薬が、早速前立腺がんの治療に変化をもたらすことになりそうだ。レルゴリクス(販売名:オルゴビクス )というこの薬剤は、大規模な臨床試験において、一般的な治療薬であるロイプロリド(リュープロレリンとも呼ば
腎がんへのレンバチニブ+ペムブロ併用はスニチニブより優れる
2021年2月18日
第3相CLEAR試験の結果によると、進行性淡明細胞型腎細胞がん(RCC)患者の全生存期間、無増悪生存期間、および客観的奏効率の点で レンバチニブ(レンビマ)+ペムブロリズマブ(キイトルーダ)の併用療法は、 スニチニブ(スーテント)よりも優れ
FDAが腎細胞がんにニボルマブ+カボザンチニブを承認
2021年1月31日
2021年1月22日、米国食品医薬品局(FDA)は、ニボルマブ(販売名:オプジーボ、Bristol-Myers Squibb Co.社)とカボザンチニブ(販売名:カボメティクス、Exelixis社)の併用療法を進行腎細胞がん(RCC)患者の
地中海食は監視療法中の前立腺がんの進行リスクを低下させる可能性
2021年1月25日
前立腺がんの監視療法(active surveilance)を受けている患者の疾患進行と地中海食の関連を調べた研究がテキサス大学 MD アンダーソンがんセンターの研究者らによって行われた。研究開始時に地中海式食事法の基本原則により近い食生活