腎がんへのレンバチニブ+ペムブロ併用はスニチニブより優れる

第3相CLEAR試験の結果によると、進行性淡明細胞型腎細胞がん(RCC)患者の全生存期間、無増悪生存期間、および客観的奏効率の点で レンバチニブ(レンビマ)+ペムブロリズマブ(キイトルーダ)の併用療法は、 スニチニブ(スーテント)よりも優れていた。
同試験において、レンバチニブ+エベロリムス併用群は、無増悪生存期間と客観的奏効率に関してスニチニブを上回ったが、有意な生存期間の延長を示すことができなかった。
無増悪生存期間の中央値は、レンバチニブ+ペムブロリズマブ併用療法群で23.9カ月、スニチニブ群では9.2カ月で、61%の改善であった。
レンバチニブ+エベロリムス併用群も主要評価項目を満たし、無増悪生存期間の中央値は14.7カ月、スニチニブは9.2カ月であり、同併用療法は35%の改善を示した。
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監修 高濱 隆幸(腫瘍内科・呼吸器内科/近畿大学奈良病院)

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