ASCOクオリティケア学会:がん治療の時間毒性、副作用を軽減する介入
米国臨床腫瘍学会(ASCO)
2023年米国臨床腫瘍学会(ASCO)クオリティ・ケア・シンポジウムの公式プレスプログラムが開催され、がん患者のQOLを改善する介入を探求した3つの研究が注目されている。介入には、ヨガに基づく支持療法、オンラインの心身フィットネスプログラム、テキスト情報に基づいたオンライン緊急度判定システムが含まれる。プレスプログラムに掲載された研究は、シンポジウムで発表される約500の抄録の一部である。
2023年ASCOクオリティ・ケア・シンポジウムでは、学際的な専門家や品質向上の先駆者たちが一堂に会し、今日の質の高い医療における最も重要な科学や話題について議論する。シンポジウムは10月28~29日にマサチューセッツ州ボストンで開催され、オンラインでも公開される。
・放射線治療を受ける頭頸部がん患者に対する、ヨガに基づく支持療法: 3群ランダム化比較試験の結果。(抄録番号292)
・がん診療の時間的負担を最小化するためのテキストベースの介入(TIME)。(抄録番号 301)
・積極的ながん治療を受けている患者の予定外の入院を減らすことに関するオンラインの心身フィットネスプログラムの効果: 実用的ランダム化臨床試験。(抄録番号473)
発表演題の抄録集は9月26日(月)午後5時(米国東部時間)にASCO.org/qcs-abstractsで一般公開され、その時点で非公開が解除される。上記演題に関するプレスリリースが、本シンポジウムを取材する記者に公開される。
- 監訳 東 光久(総合診療、腫瘍内科、緩和ケア/奈良県総合医療センター)
- 翻訳担当者 青葉かお里
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- 原文掲載日 2023/09/20
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