軟便について知っておくべきこと[放射線療法の解説シート]

-NCI原文-

*日本語電子書籍を発行しました。こちらから。

下痢による体調不良を和らげるには以下のことを試して下さい。

毎日たくさんの水分を摂取する

・失った水分を補給するために、毎日たくさんの透明な水分を摂取する。
・軟便が出た後は、毎回カップ1杯の水分を摂取するように心がける。
・水やジンジャーエール、澄んだスープなどの透明な飲み物を摂取する。

胃に負担をかけないよう、食事は少量にする

・1日に3回大きい食事をするより、少量を何回にもわけて食べる。
・2~3時間おきに、軽食かスナックをとる。
・医師や看護師はBRAT食を推奨するでしょう。BRATとは以下の食べ物です。  Banana(バナナ)
Rice(米)
Applesauce(アップルソース)
Toast(トースト)

下痢を悪化させる飲食物は避ける

・生の果物や野菜、全粒小麦のパンやシリアル、スパイスの効いた食べ物、脂っこい揚げ物は 食べない
・牛乳や乳製品、カフェイン入り飲料、お酒類、プルーンジュースは飲まない。

目まいや下痢、胃の痛みが1日以上続いた場合は、医師か看護師に相談して症状を和らげる薬について尋ねましょう。

以下の飲食物は、気分が悪いときに摂取するとよい食べ物です。

スープ類(澄んだもの)飲み物(澄んだもの)食事やスナック果物やお菓子

・チキン、野菜やビーフなどのコンソメスープ

・ジンジャーエールなど透明な炭酸
・クランベリージュースやグレープジュース
・ 経口水分補給飲料(ペディアライトPedialyteRなど)
・ お茶
・ 水

・直火かオーブンで焼いた皮なしチキン
・クラッカー
・小麦クリームかライスシリアル
・麺類
・オートミール
・茹でたポテト(皮なし)
・プレッツェル
・白米
・トーストした白パン

・エンジェルケーキ
・桃の缶詰
・ゼリー
・アイスキャンデーやシャーベット
・ヨーグルト

お尻のケア方法(肛門周囲)

1.ノンアルコールで無香料の、赤ちゃん用のおしりふきを使用して下さい。

医師や看護師に尋ねること
1.どういったことが起これば問題点として伝えるべきか。
2.1日にどれくらい水分を摂取すべきか。
3.下痢を防ぐためには、どのような薬を飲んだらいいか。
その薬にはどのような副作用があるか。

4.経口水分補給飲料とはどのようなものか。

それはどこで手に入るか。

5.座浴(腰湯)とは何ですか。それをするべきですか?
6.肛門の痛みを和らげるにはどのようなクリームが良いか。


放射線治療の副作用管理シリーズ

下痢
軟便(下痢)について知っておくべきこと

倦怠感
倦怠感について知っておくべきこと

脱毛
脱毛について知っておくべきこと

口や喉の痛み
口、喉の痛みについて知っておくべきこと

吐き気、嘔吐
吐き気や嘔吐について知っておくべきこと

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性機能の変化や生殖能力について知っておくべきこと(男性)

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性機能の変化や妊娠について知っておくべきこと(女性)

皮膚トラブル
軽い皮膚トラブルについて知っておくべきこと

排尿トラブル
排尿時のトラブルについて知っておくべきこと

放射線治療の理解

小線源治療
小線源治療(体内照射療法の一種)について知っておくべきこと

外部照射治療
外部照射治療について知っておくべきこと

翻訳担当者 中島美香

監修 中村光宏 (医学放射線)

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