患者の家族歴を5年ごとに更新すれば癌スクリーニングの改善につながる

NCIニュースノート

患者の家族歴を正確に把握しておくには、患者が30歳になるまで医師が詳細な家族歴を聴取して、そのあと5年から10年ごとに更新する必要がある。これは30歳から50歳までの間に家族歴が著しく変化するためである。米国国立癌研究所(NCI)が支援している研究者らが構成する多施設共同チームの研究によれば、5年ごとに家族歴を更新することによって、癌を早期の治療可能な状態で検出できる可能性が最大になると思われる。

家族歴を正確に把握しておくことは、癌に罹患する危険性が高い個人を特定し、適切なスクリーニング計画を推奨するために医師が使える最も効果的な手段のひとつである。個人の家族歴には経時的に変わる可能性がある一方、 現在、医師がどの程度の頻度で最新情報を聴取する必要があるのかに関するガイドラインはない。7月12日、Journal of the American Medical Association (JAMA)誌に掲載された研究は、乳癌、大腸癌または前立腺癌に関して現在より早期または集中したスクリーニングを要するほど癌の家族歴が大きく変化するのはどの程度の頻度であるのかを検討した。研究者らは、 NCIが援助している癌遺伝学ネットワークというアメリカ国内の集団ベースの癌登録から、10年以上にわたって参加者1万人超から収集した家族歴データを使用した。

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ギボンズ 京子 訳

林 正樹(血液・腫瘍科)監修 
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翻訳担当者 ギボンズ 京子

監修 林 正樹(血液・腫瘍科)

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