【リサーチアドボケート】患者・家族への論文無償提供

Cancer.Netとは、米国臨床腫瘍学会(ASCO)の患者向けサイトでConquer Cancer Foundationが提供しています。

(*サイト注:すでに終了しています)

【リサーチアドボケート】(患者が研究を支援する)

ペイシェント・アクセス (patient ACCESS:患者への医学論文の無償提供)

米国臨床腫瘍学会(ASCO)およびConquer Cancer Foundationは、がん治療中の患者および介護に携わる方々に、ASCOの学会誌であるJournal of Clinical Oncology(JCO)誌に発表された医学研究論文を無償で提供しています。

’ペイシェント・アクセス’として知られるこの取り組みにより、患者や介護者の方々がJCO誌の論文全文にアクセスし、自分自身で利用したり、主治医に提示したりすることができます。これらの文献は、がん治療における新発見や進歩についてさらに詳しく知るために役立ちます。

注)’ペイシェント・アクセス’で入手した論文は、あなた自身の診断や治療計画に適用できる場合もあれば、できない場合もあります。これは、いかなる出典のいかなる医学研究でも言えることです。新しい科学的知見が自分にとってどのような意味があるのかを主治医と話し合うことをお勧めします。がん研究のさらに詳しい資料については、下記の「詳細情報」の項をご参照ください。

’ペイシェント・アクセス’は、ASCO、米国がん学会(AACR)、Elsevier社、SAGE社、Wiley and Wolters Kluwer Health社、米国の複製権管理団体であるCopyright Clearance Center(CCC)の6つの出版元が賛同している取り組みです。

論文を入手するには、次の手順に従ってください。

**************

・JCOウェブサイト(英語)にアクセスします。

・目次を閲覧する、または関心のあるトピックを検索します。アクセスしたい論文の「PDF版」をクリックし、画面下方のpatientACCESSというリンクをクリックします。

・リンクをクリックすると、RightsLinkのウェブサイトが開きます。電子メールアドレスおよびパスワードを入力するか、まだアカウントを持っていない場合はアカウントを設定するよう求められます。3つの手順で簡単に設定できます。

・諸条件を読み、同意するよう求められます。

・Copyright Clearance Centerから、RightsLinkが注文を受領したことを知らせる確認の電子メールが届きます。

・リクエストした文献のPDFファイルが、24時間以内に添付メールで送られてきます。

**************

Journal of Clinical Oncology誌について

Journal of Clinical Oncology(JCO)誌は、米国臨床腫瘍学会(ASCO)の機関紙であり、科学的論文が公表される主要な場です。腫瘍治療のための重要な情報源であり、インパクトファクター(雑誌の影響度を測る指標)は18.372です。JCO誌は、臨床がん研究に焦点をあてた第一流のピアレビュー医学誌であり、がん患者の診断および治療についての最新情報を得るための最も信頼性の高い権威ある出典です。

(*サイト注:JCO誌以外に’ペイシェント・アクセス’で無料閲覧できる詳細サイト)
AACR:http://www.aacrjournals.org/site/SpecialPages/patientACCESS.xhtml
Elsevier:https://www.elsevier.com/books-and-journals/access/patient-access
SAGE:http://www.publishers4patientaccess.org/publishers/sage/
Wiley :http://olabout.wiley.com/WileyCDA/Section/id-818473.html

翻訳担当者 鴨田佐知子

監修 朝井鈴佳(獣医学・免疫学)

原文を見る

原文掲載日 

【免責事項】
当サイトの記事は情報提供を目的として掲載しています。
翻訳内容や治療を特定の人に推奨または保証するものではありません。
ボランティア翻訳ならびに自動翻訳による誤訳により発生した結果について一切責任はとれません。
ご自身の疾患に適用されるかどうかは必ず主治医にご相談ください。

がん医療に関連する記事

先住民地域のラドン曝露による肺がんリスクの低減を、地域と学術連携により成功させるの画像

先住民地域のラドン曝露による肺がんリスクの低減を、地域と学術連携により成功させる

2024年ASCOクオリティ・ケア・シンポジウム発表の新研究ASCOの見解(引用)
「ラドンへの曝露は肺がんのリスクを高めますが、いまだに検査が行われていない住宅が多くあります。...
早期承認薬、5年後の確認試験で臨床効果を示したのは半数未満の画像

早期承認薬、5年後の確認試験で臨床効果を示したのは半数未満

AACR2024AACR2024米国食品医薬品局(FDA)が2013年から2017年の間に迅速承認を与えた46種類の抗がん剤のうち、5年以上経って確認試験で臨床効果が実証された...
抗がん剤不足の危機的状況をASCO副会長が議会で証言の画像

抗がん剤不足の危機的状況をASCO副会長が議会で証言

米国臨床腫瘍学会(ASCO)米国臨床腫瘍学会(ASCO)副会長および最高医学責任者Julie R. Gralow医師(FACP:米国内科学会フェロー、FASCO:ASCOフェロー)は、...
米国がん免疫療法学会 2023(皮膚、大腸、肺がん他):MDA研究ハイライトの画像

米国がん免疫療法学会 2023(皮膚、大腸、肺がん他):MDA研究ハイライト

MDアンダーソンがんセンター特集:微生物叢への介入、皮膚がんや転移性メラノーマ(悪性黒色腫)に対する新しいドラッグデリバリー法、肺がんやリンチ症候群の治療戦略など

アブストラクト:153...