フェンタニル経皮システム(商品名Duragesticまたはジェネリック)

原文
疼痛緩和専門家、その他の医療従事者向け

FDAは、フェンタニル経皮システム(パッチ)の適切な処方、投薬量選択および安全な使用法に関する重要情報を強調する文書を最発行した。FDAは、以前にも経皮システムの適切で安全な使用法に関して医療者向けにPublic Health Advisory and Information for Healthcare Professionals in July 2005を発行している。しかしながら、当局には、いまだフェンタニルが疼痛緩和の目的でオピオイドの経験がない患者に投与されたり、オピオイド耐用性の ある患者において処方量以上のパッチを使ったり、パッチの頻繁すぎる交換、またパッチ部分を熱源に近づけるなどしたことによるフェンタニルの過剰投与による死亡および生命を 脅かす有害事象が報告されている。フェンタニルパッチは、継続的な中等度から重度の慢性疼痛患者で、毎日定期的な麻薬性鎮痛剤を服用してから1週間以上経った患者およびオピオイド耐用性とみられる患者に対してのみ適応される。

患者は過剰な熱にパッチを決してあてないこと。これをすると、パッチからフェンタニルの放出を促進し、その結果、皮膚を通して致死的な量のフェンタニルが吸収されることになる。フェンタニル過剰投与による死亡および他の重篤な副作用を防ぐため、フェンタニルパッチの使用と処方の指示は厳守されなければならない。
[December 21, 2007 – Public Health Advisory – FDA]
[December 21, 2007 – Information for Healthcare Professionals – FDA]

【免責事項】
当サイトの記事は情報提供を目的として掲載しています。
翻訳内容や治療を特定の人に推奨または保証するものではありません。
ボランティア翻訳ならびに自動翻訳による誤訳により発生した結果について一切責任はとれません。
ご自身の疾患に適用されるかどうかは必ず主治医にご相談ください。

FDAニュースに関連する記事

米FDAがマントル細胞リンパ腫にアカラブルチニブ+ベンダムスチン+リツキシマブ併用を承認の画像

米FDAがマントル細胞リンパ腫にアカラブルチニブ+ベンダムスチン+リツキシマブ併用を承認

2025年1月16日、米国食品医薬品局(FDA)は、自家造血幹細胞移植(HSCT)非適応かつ未治療のマントル細胞リンパ腫(MCL)成人患者を対象に、アカラブルチニブ(販売名:カルケンス...
米FDAが転移/局所進行皮膚扁平上皮がんにcosibelimab-ipdlを承認の画像

米FDAが転移/局所進行皮膚扁平上皮がんにcosibelimab-ipdlを承認

2024年12月13日、米国食品医薬品局(FDA)は、プログラム細胞死リガンド-1(PD-L1)遮断抗体であるcosibelimab[コシベリマブ]-ipdl(販売名:Unloxcyt...
FDA承認情報 (2024年)の画像

FDA承認情報 (2024年)

2025 | 2024 | 2023 | 2022過去に承認された抗がん薬/血液腫瘍治療薬に関する情報のページです。

■最新の承認情報はこちらから。
 【FDAサイト】
 ・英語ページ:O...
FDA承認情報 (2023年)の画像

FDA承認情報 (2023年)

2025 | 2024 | 2023 | 2022過去に承認された抗がん薬/血液腫瘍治療薬に関する情報のページです。

■最新の承認情報はこちらから。
 【FDAサイト】
 ・英語ページ:O...