ビタミンDサプリメント製剤:誤服用

小児科医、地域医療従事者、消費者向け

原文

2010年6月15日 問題点:ビタミンDサプリメント液剤の中にはスポイトと共に販売されているものもあり、有害な量のビタミンDを乳児に誤って与えてしまう場合がある。過量のビタミンDは乳児にとって有害であり、悪心や嘔吐、食欲減少、過度な喉の渇き、頻尿、便秘、腹痛、筋力低下、筋肉痛や関節痛、錯乱、倦怠感が発現する場合や、より重篤な症状として腎障害などが発現する場合がある。 背景:米国小児科学会では、母乳で育てている乳児および母乳を一部与えている乳児に対して1日につきビタミンDサプリメント400 IU(国際単位)を推奨している(AAP Pediatric Nutrition Handbook、第6版、p.466)。 推奨:乳児が推奨用量以上を服用しないようにするための最も簡単な方法は、1回の用量が400 IU以上にならないようなスポイトの付いた製剤を使用することである。育児者が乳児に与えるべきビタミンDの用量を正確に測れない場合や他に問題を抱えている場合、これらの製剤を乳児に与える前に医療従事者に相談することをFDAは推奨している。 医療従事者や患者に対し、これらの製剤の使用に関連した有害事象や副作用をFDA MedWatch Safety InformationおよびAdverse Event Reporting Programに報告することを推奨している。 ・オンライン:www.fda.gov/MedWatch/report.htm ・電話:1-800-332-1088 ・メール:料金別納郵便としてFDA form 3500(MedWatch の「Download Forms」のページからダウンロード可能)を住所記載済みの書式で提出すること。 ・ファックス:1-800-FDA-0178

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