Trastuzumab[トラスツズマブ]

米国承認初掲載日: 2006/10/05~

このページは、米国国立がん研究所(NCI)「Drug Information」に基づいて作成しています。
薬剤の簡単な解説と、本治療薬の用法、関連ニュース、研究結果および現在進行中の臨床試験に関する情報へのリンク集です。最新情報は、下記の原文ページでご覧ください。

米国の商標 Herceptin [ハーセプチン]、Herzuma、Kanjinti、Ogivri、Ontruzant、Trazimera   
日本の承認の有無/商標KEGG PMDA で調べる / 商標 ハーセプチン

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『海外がん医療情報リファレンス』内の記事を検索 → Trastuzumab[トラスツズマブ]

適応となるがん

トラスツズマブは、以下の治療に単剤または他剤との併用で承認されています。
・HER2陽性(HER2+)乳がん
- ホルモン受容体陰性またはリスクの高いがんを有する患者に、ドキソルビシン、シクロホスファミドおよびパクリタキセルもしくはドセタキセル、またはドセタキセルおよびカルボプラチンと併用して併用療法として使用されます。または、アントラサイクリン系薬剤による化学療法を含む併用療法後に単剤で使用されます。
- 転移がんを有する患者に、初回治療としてパクリタキセルと併用して使用されます。または、転移がんに対して1つ以上の化学療法を受けた患者に単剤で使用されます。
・転移した胃腺がんまたは食道胃接合部腺がん。HER2+のがんにシスプラチンおよびカペシタビンもしくはフルオロウラシルとの併用で使用されます。
トラスツズマブは、トラスツズマブ/ヒアルロニダーゼ-oysk、ペルツズマブ/トラスツズマブ/ヒアルロニダーゼ-zzxf、およびトラスツズマブ エムタンシンという3種の別製剤もあります。詳細は、トラスツズマブ/ヒアルロニダーゼ-oyskペルツズマブ/トラスツズマブ/ヒアルロニダーゼ-zzxf およびトラスツズマブ エムタンシンの薬剤情報をご覧ください。
トラスツズマブは、他のがん種の治療についても試験が行われています。 
→ 適応となるがん最新(原文ページ)

FDA承認済み適応一覧
トラスツズマブのFDA承認(日本語訳)

FDA承認ニュース
FDAがHER2陽性胃がんと胃食道接合部がんにペムブロ+トラスツズマブ+化学療法を承認

Trastuzumab[トラスツズマブ]に関する詳細情報

NCI治療薬辞典(原文)-詳細な科学的定義や、この治療薬に対する別名
Medline Plusの情報(原文)-治療薬に関する重要な情報を一般の方向けの言葉でまとめています。内容は次のようなものです。
・この治療薬に対するFDAの警告や注意
・この治療薬の適応症、使用方法
・この治療薬の使用の前に担当医に伝えておくべきこと
・この治療薬の使用の前に知っておくべきこと
・この治療薬と相互作用がある可能性のある他の薬剤
・起こりうる副作用

治療薬は、すでに承認された適応以外にも治療や予防に役立つ効果があるかどうか別の試験で調べられることがあります。この患者向け『薬剤情報』では、承認された用法のみ記載していますが、情報の大部分は、現在試験が行われている未承認の使用法にも適応されることでしょう。

研究結果
【NCIブログ】トラスツズマブ併用でHER2陽性子宮漿液性がんの生存期間が延長(2020/08/14)(日本語訳)-この治療薬に対するNCIからの情報
【NCIブログ】For Metastatic HER2-Positive Breast Cancer, New Treatments Emerge [HER2陽性乳がんに新たな治療法が出現](2020/01/08)(原文)-この治療薬に対するNCIからの情報
【NCIブログ】一部のがん患者で心不全リスクが高まる(2018/03/26)(日本語訳)-この治療薬に対するNCIからの情報

トラスツズマブの臨床試験/治験を検索(原文)-現在患者を受け入れているがん領域のNCI臨床試験リスト

検索リンク

PubMed論文検索-米国National Library of Medicine。世界の科学論文一覧。薬剤の論文を調べることができます。
Clinicaltrials.Gov-世界中の臨床試験、治験一覧ページ。薬剤名で検索可能。

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